就活では企業情報を集めるために説明会に参加する人が多いでしょう。
企業合同説明会は会社説明会と何が違うのか、参加する魅力はあるのかが気になっていないでしょうか。
企業合同説明会は使い方によっては就活生にとって大きなサポートになります。
この記事では企業合同説明会と会社説明会で何が違うのかを詳しくまとめました。
就活生が企業合同説明会を利用する魅力や注意点、使い方のポイントを紹介するので活用してください。
就活の企業合同説明会と会社説明会の違い
企業合同説明会とは1つの会場で複数の企業が会社説明をする就活の一大イベントです。
企業合同説明会の運営は人材系の会社や地方公共団体が多いですが、イベント会社などが主催している場合もあります。
就活をしたいと考えている新卒の人と、新卒の若い人材を採用したいと考えている企業をマッチングするために開催されているイベントです。
就活の企業合同説明会は一般的な会社説明会と違って、東京や大阪などで広い会場を使って複数の企業がブースを出展する仕組みになっています。
通常の会社説明会は企業が単独で自社の会議室や近隣の貸し会議室、ホールなどを使用して説明会を実施します。
企業合同説明会では同じ会場内に複数の企業が集まっているのが特徴です。
また、一般的な会社説明会では開始時刻が決まっていて、一日のプログラムが綿密に用意されています。
しかし、企業合同説明会では出入り自由で特にプログラムなどはありません。
個々の企業ブースに行って話を聞くという形で利用する説明会です。
就活で企業合同説明会に参加する魅力
就活生が企業合同説明会に参加するのは一般的な会社説明会に比べてどのような魅力があるのでしょうか。
ここでは企業合同説明会を利用するメリットを詳しく解説します。
一度の説明会の参加でたくさんの企業に出会える
企業合同説明会は一度、説明会の会場に行って参加するだけでたくさんの企業に出会う機会になるのが魅力です。
会社説明会の場合には丸一日かけて1社しか出会えないでしょう。
しかし、企業合同説明会なら丸一日費やせば10社くらい面談をして説明を受けることが可能です。
好みの企業を自由に選んで個別相談できる
就活で企業合同説明会に参加するメリットは個別相談ができることです。
説明会にブースを出展している企業の中から自由に選んで、会社のスタッフとコミュニケーションを取れます。
椅子に座ってマンツーマンで会社説明をしてもらえる場合もあります。
じっくりと話をしていると魅力がわかってきて、「この会社に就職したい」と思うようになることもあるでしょう。
関連企業の比較をその日のうちにできる
ある業界で働きたいと思っている人は企業合同説明会に参加すると1日で複数企業の比較が可能です。
運営主体によって参加企業にも違いがありますが、商社やクレジットカード会社、銀行などは複数参加していることがほとんどです。
企業合同説明会なら他社のスタッフの印象を忘れないうちに次の会社のスタッフと話せます。
それぞれのブースに行って話をしていくと自分の波長が合う会社を選び出せるでしょう。
知らなかった業界に出会えるチャンスがある
就活でどの業界で働くのが良いか迷っている人には企業合同説明会がおすすめです。
規模の大きい企業合同説明会なら数十社が参加しています。
今まで知らなかった業界の企業に出会えるチャンスもあるのが魅力です。
会場を歩いてブースの様子を見ていると「おもしろそうだな」と思う企業に出会えることがあります。
いろいろな業界を候補にしたいと思っている人も積極的に企業合同説明会に参加すると視野を広げられます。
中小企業が参加していることが多い
企業合同説明会には大手企業も中小企業も参加しているのが魅力です。
中小企業は会社説明会を実施していないこともよくあります。
中小企業では社内で説明の場を用意するのが難しく、貸し会議室などを借りるコストが気になるくらいに経営がギリギリのことも少なくありません。
準備をしたのにほとんど就活生が参加してくれなかったら大損になってしまいます。
しかし、企業合同説明会なら大勢の参加者が集まると見込めるので、中小企業も人材獲得のために投資しようと考えられます。
他では出会う機会がない中小企業の説明を受けられるチャンスです。
予約不要で気軽に参加できる
企業合同説明会は会社説明会と違って予約不要なのが一般的です。
会社説明会では会場にする会議室の大きさの都合で人数制限があり、先着順で予約を受け付ける仕組みにしている場合がほとんどです。
しかし、企業合同説明会は大勢の参加者を集めて、個々の就活生が企業のブースで説明を受けるという形になっています。
そのため、予約不要で思い立ったときに会場に行けば自由に説明を受けられます。
会社説明会では予約が取れなかったから参加できなかったという問題が起こることも少なくありません。
しかし、企業合同説明会なら誰でも確実に参加できます。
首都圏に住んでいると参加しやすい
企業合同説明会は主に首都圏で開催されているため、首都圏に住んでいる人は気軽に参加できるのが魅力です。
東京、大阪、名古屋、福岡、仙台がよく開催地になっていますが、他の地域でも企業合同説明会がおこなわれています。
会場近くに住んでいる人なら、開催日に毎回足を運んで興味のある企業のスタッフと話をするのも簡単です。
会社説明会と比べて企業合同説明会を選ぶときの注意点
企業合同説明会は会社説明会と比較するとデメリットもあります。
ここでは企業合同説明会への参加を決める前に押さえておきたい注意点を紹介します。
会社説明会より情報量が少ないことがある
企業合同説明会は他社の目があるので、企業から得られる情報量が少なめになりがちです。
個別に実施される会社説明会に比べると詳しいことを説明してもらえないことがあります。
企業によってスタンスには違いがありますが、企業合同説明会で個別の会社説明会に参加するように促していることもあります。
地方では会場まで遠くてアクセスしにくい
企業合同説明会は首都圏での開催がほとんどなので、地方に住んでいる人にとっては参加しにくいのがデメリットです。
会場まで行くのに数時間かかり、交通費も数万円かかるということもあるでしょう。
地元で就職したいと思っている場合には、あえて企業合同説明会に出るよりも、地元企業の会社説明会に参加した方が負担が少なくて済みます。
会社説明会をしていない企業の参加が多い
会社説明会への参加が結局は重要になることもよくあります。
企業合同説明会に参加すればすべての企業を網羅できるわけではありません。
自社で会社説明会をしているから企業合同説明会には出展していないという企業も多いからです。
広くリクルーティングをしたいと考えている企業では企業合同説明会にも出展し、自社でも会社説明会をしています。
ただ、両方ともおこなうと大きな採用コストになってしまうので、会社説明会をしているから企業合同説明会には参加しないという企業も多いのが実情です。
積極的にアプローチしないと何も得られない
企業合同説明会に参加するときには積極性がないと何も得られないので注意しましょう。
会社説明会では参加すると説明をきちんと受けられます。
しかし、企業合同説明会では自分で企業を選んでブースに並び、スタッフとコミュニケーションを取らなければ得るものがありません。
受け身の姿勢では企業合同説明会に参加するメリットがほとんどなくなってしまうので注意しましょう。
企業合同説明会に参加するときのポイント
企業合同説明会に参加して就活に使って良かったと思えるようにするには押さえておきたいポイントが2つあります。
以下の2点を押さえて準備を整えてから企業合同説明会に参加しましょう。
リクルーティング目的と意識して対応する
企業合同説明会に参加している企業は新卒のリクルーティングが目的です。
単純に企業の知名度を上げようという目的で出展している場合もありますが、ほとんどの企業は来年度から戦力になってくれる新卒の人材を探し当てようとしています。
個別のブースで企業のスタッフと話をすることが面接に近い意味合いを持つと考えましょう。
就活でエントリーした後、スタッフが自分のことを覚えている可能性も十分にあります。
その印象がポジティブだったか、ネガティブだったかによって書類選考の時点から有利・不利にかかわってきます。
リクルーティングをされているという意識を持って、面接を受けるくらいの気持ちでスタッフに接するのがポイントです。
参加にかかる費用面を考慮して計画を立てる
企業合同説明会には就活生は無料で参加できます。
会場に入るのもどのブースに行って相談するのも無料ですが、会場に行くまでの交通費はかかります。
遠方の会場で開催される企業合同説明会の場合には前泊や後泊をしないと帰れない人もいるでしょう。
参加にかかる費用はゼロではないので、費用面を考慮して計画を立てるのがおすすめです。
リクルーティングを受けるという意味では就活用のスーツなども整えておくことが必要になります。
物入りになるのは明らかなので、費用を少しでも軽くできるようにすると良いでしょう。
ポイント還元率の高いクレジットカードを用意するのは、新卒の人にとって簡単にできる対策です。
翌月の支払いにできる点でも優れているので、ポイント還元率にこだわらずに就活用の1枚を用意しておくと安心です。
まとめ
企業合同説明会は一般的な会社説明会とは違って、たくさんの企業が一つの会場に集まります。
個別の企業ブースで相談して、複数の企業を比較検討できるのが魅力です。
新しい業界に出会えるチャンスにもなるので、就活のときには参加してみましょう。
地方に住んでいる人は交通費などの問題が出てくることもあります。
クレジットカードなどをうまく使って、少しでも就活費用を抑えられるように工夫すると企業合同説明会にも参加しやすくなるでしょう。